あまりラーメンのイメージがない軽井沢にある「あってりめんこうじ軽井沢店」は地元民に愛され絶えず行列ができるラーメン屋さん。中軽井沢駅から徒歩2分のところにありアクセスは最高です。お蕎麦屋さんのかぎもとやとは目と鼻の先にあります。午後1時過ぎにお店に入ると2名ほど前に並んでいたので待合室の壁一面と通路の本棚にずらりと並んだ漫画の背表紙を眺めながら待つこと5分。子供2人をつれていたので座敷席に案内されました。

店内の壁一面に貼られたメニュー
壁一面に貼られたメニュー。意欲的にメニュー開発に取り組んでいるようで毎回新しい発見がある

メニューにはあってり麺とは「鶏がら、とんこつ、丸鷄などと各種野菜を長時間煮込みさば節、煮干し買うとなどととっただしを合わせたあっさりとこってりの融合スープです。初めての味をお楽しみください。」と書いてあります。壁には、焼きそば、焼肉ライス、鶏白湯おじや、一日5食のチキチキメン(どのようなものかは不明)、鶏つけそばな、揚げたてなカツカレーなど創作系メニューが多数貼られています。いつも変わり種にも目を引かれるのですが、定番の軽井沢あってり麵のしお味(780円)とにぼし味(830円)、自家製焼き餃子5御入(410円)、名物!あぶり肉重のMサイズ(880円)を頼みました。支払いは前金制になっていて注文してからお会計を済ませ、10分ほどで料理が運ばれてきました。

あってりめんこうじの麺類のメニュー

麺はストレートで少し硬め。トッピングは黒胡椒を振った脂身が少ない肉厚チャーシューと、トッピングでは珍しいごぼう、小松菜、白ねぎ、海苔、半熟卵。とても上品な見た目です。軽井沢あってり麵にぼし味のスープは煮干の旨味が凝縮されてそうな色で「泡系」とまではいかないけれども少し泡が浮いています。匂いは案外ひかえめで上品。『ラーメン凪』のようにパンチの効いた煮干臭はしません。スープをレンゲですくって一口飲んでみるとどろっとしていて旨味が口の中に広がるのですが、えぐみや煮干特有の粉っぽさは感じられません中細ストレート麺を持ち上げるとスープがよく絡み、口の中に運ぶと小麦の味がはっきりしていて、煮干と非常に相性が良いことがわかります。箸休めのごぼうは個人的にはそこまで合わないような気がしました。

軽井沢あってり麺にぼし味
軽井沢あってり麵 にぼし味(830円)

しお味の方は白湯(パイタン)のような少し黄色がかり、あっさり系の塩ラーメンとは一線を画し濃厚そうなのが一目でわかります。メニューに書いてある通り豚骨スープをブレンドしてあるためでしょうか。麺を啜ってみるとこれも上品な味で鶏、豚骨どちらの臭みもや舌にまとわりつく感じはありません。少し塩分が濃いので無料で変更できる「太くて長い麺」の方が相性がいいかもと思いました。

軽井沢あってり麺しお味
軽井沢あってり 麵しお味(780円)
中細麺
スープとよく絡む中細麺

いつも注文するサイコロチャーシュー丼ハーフサイズ(250円)が壁の張り紙に見当たらず頼んだ名物!あぶり肉重はうな重用漆器に盛られていて、味もうなぎのタレのように少し甘め。わさびをつけるとさっぱり感は出るもののラーメンプラスあぶり肉重Mサイズは重く感じました。あぶり肉重をメインにラーメンを少しすするぐらいがちょうどいいかもしれません。

あぶり肉重
名物!あぶり肉重のMサイズ(880円)。チャーシューの下には刻み海苔が敷かれている。
餃子
皮が厚めでモッチモチの餃子。ぜひ白米のお供に。
後日訪問した際に注文した「濃厚極太つけめん(930円)めん増し(+200円)」

これも初挑戦の餃子にはそこまで期待していなかったのですが、これが意外や意外。モチモチの皮に包まれたアンには青ネギがたっぷりと入っていて、しかもジューシー。次回訪問時にはこのモチモチの餃子とベストマッチ間違いなしの白米を注文しようと心に決め店を後にしました。